星降る場所を求めて

【宮古島】夏休み3日間の天体観測記録|WR134撮影と自然現象の出会い

夏休みと天体観測の始まり(宮古島・漁港にて)

8月14日(木)〜16日(土)、夏休みを活用して久々の連続観測にチャレンジ!天気予報はなんと3日間晴れマーク。これは絶好のチャンスとばかりに、毎晩近所の漁港で機材を広げてきました。潮の香りを感じながらの天体観測は、宮古島ならではの贅沢な時間です。

友利博愛漁港 撮影機材:Mavic3Cine

虹・彩雲・反薄明光線!宮古島で出会えた自然現象

🌈 半円の虹

まず現れたのは、しっかりとした半円状の虹。空いっぱいに架かる虹は久しぶりで、思わず見入ってしまいました。

撮影機材:iPhone

🌤 彩雲(雲虹)

さらに「彩雲(さいうん)」まで登場。雲が虹色に光ってて、めちゃくちゃきれい。昔から「幸運のしるし」って言われてるらしくて、なんかテンション上がりました。

撮影機材:Nikon z7ii

🌌 反薄明光線(はんはくめいこうせん)

極めつけは反薄明光線。夕日が沈んだあとに、空いっぱいに影の筋が伸びてて「え、天に連れて行かれるの?」って思うくらい幻想的でした。最初は薄明光線かと思ってたんですけど、調べたら反対側に出るやつは「反薄明光線」っていうんですね。ちょっと賢くなりましたw

西の空 撮影機材:Nikon z7ii
東の空 撮影機材:Nikon z7ii

夏の天の川と星空撮影

夜になると天の川がドーンと広がってて、星たちもぐるぐる回ってました。

撮影しながら、小学生の頃の自由研究を思い出したんですよね。当時は小さな屈折望遠鏡で木星のガリレオ衛星をスケッチしてたけど、本当はこうやって星空を写真に収めたかったんだなぁ〜って。

天の川  撮影機材:Nikon z7ii
撮影機材:Nikon z7ii
撮影機材:Nikon z7ii
撮影機材:Nikon z7ii

WR134(ウォルフ・ライエ星)の撮影に挑戦

今回のメインターゲットは「WR134」。はくちょう座にある大質量星で、地球からおよそ6,000光年の彼方に輝いています。

恒星風でガスを吹き飛ばしながら進化しており、その周囲には泡のようなリング状の星雲が広がります。寿命の最終段階にある星で、やがて超新星爆発を迎える運命を秘めています。

撮影はまだ途中ですが、淡いガスの広がりを少しずつ浮かび上がらせることができました。完成版はまた別の記事で紹介したいと思います。

WR134 HOO FRA600 ASI6200MCPro Gain100 0℃ AskerColorMagicD1Filter : 136x300s PixInsight and Photoshop

拡大画像 青いO3の周りにHaのベールがうっすら確認できます

夏休み3日間のまとめ

この3日間は、宮古島ならではの自然現象や星空をたっぷり堪能できました。虹や彩雲、反薄明光線といった貴重な現象に出会えたのも大きな収穫ですし、WR134への挑戦はまだ途中とはいえ、手ごたえを感じられる観測になりました。

さらにこの期間の最後のシメには 「スバル食」(プレアデス星団〈和名:すばる/M45〉が月に隠される現象)もありました。ただ、宮古島では月が昇ってきたころにはすでに終わりかけで、ほんの少しだけ名残を見届けられた程度でした。それでも「ここで起きていたんだな」と思うと不思議と胸が高鳴り、天文現象の一期一会を改めて感じさせてくれました。

もちろん観測は簡単ではなく、雲とのにらめっこや突然のスコール、近所の花火といった“予定外”もたくさんありました。でも、それも含めて夏休みの思い出。カメラや望遠鏡を片付けながら、まるで子どもの頃の自由研究をしていたあの時間に戻ったような気持ちになりました。

改めて思ったのは、宮古島の星空は本当に特別だということ。透明度の高い空と暗い夜は、天体観測や星空撮影に最高の環境です。これからもWR134の仕上げに加えて、次の天文現象や星雲・星団の撮影を狙っていきます。

大人になった今でも、夏休みはやっぱり「冒険の時間」。宮古島の空の下で過ごした3日間は、星空と自然の魅力を改めて教えてくれる忘れられない体験になりました。

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