星降る場所を求めて

ディザリングの威力を実感!かもめ星雲リベンジ成功 in 宮古島

2月15日(日)

この日は深夜帯から雲が多くなりそうな予報。
「がっつり撮影」というよりも、今回は検証目的。

そう、ディザリングをきちんと設定して“かもめ星雲”にリベンジです。

日の入り頃は多少雲がありましたが、19時にはまさかのド快晴。
これはやるしかないですね。

いつものセッティングルーティン

最近は「撮影の質=準備の質」だと痛感しています。

私が行っているセッティング手順はこんな感じです。

  1. 三脚を水平に設置 → 重りを載せて安定化
  2. 望遠鏡を組み上げ、各ネジの緩み・ケーブル絡み確認(この時センサー汚れもチェック)
  3. 主鏡等の汚れ・くすみ確認(必要なら無水エタノールで清掃)
  4. カメラ設定確認(センサーサイズ・Gain)→ 段階的にクーリング(−10℃ごとに10分以上)
  5. 前回と同じピント位置へ
  6. ポーラーアライメント(誤差1分以内)
  7. ガイドのGain・ピント調整・ディザリング設定
  8. クーリング完了後、3〜6等星で再ピント合わせ
  9. 本命ターゲットへ導入
  10. ガイド最終設定
  11. ガイドが落ち着いたら撮影開始

このリストはiPhoneのメモ帳に保存してあります。

久しぶりの撮影になると、細かいことを本当に忘れるんですよね・・・
そして処理画面を見ながら何度後悔したことか(笑)

ここまで来るのに、数えきれない反省がありました。
そして、今回ディザリングを追加しました。
きっとこれからもいろいろ改善あると思います。

でもその都度修正しながら、少しずつ前に進んでいく。
それも天体撮影の醍醐味ですね。

ディザリングの効果は?

さて、本命の検証。

前回と今回、露光時間はほぼ同じ約3時間。
PixInsightでの処理手順も同一です。

違うのは――

ディザリングをきちんと設定したこと。

結果は・・・

抜群でした(笑)

<ディザリングなし> ノイズリダクションかけると背景に変な模様が浮かび上がる
<ディザリングあり> とっても滑らか〜

背景の滑らかさがまったく違います。
ノイズが見事に抑えられ、ようやく安心して見られるレベルに。

「たったこれだけのこと」が、こんなにも差を生む。

改めてディザリングの重要性を実感しました。

今回のかもめ星雲

IC2177(かもめ星雲) AskerFRA600 ASI6200MCPro FullSize Gain100 0℃ NoFilter:35x300s PixInsight
IC2177_Annotated

ようやく胸を張って出せる一枚になりました。
リベンジ成功です。

星景写真も少しずつ

星景撮影もだいぶ感覚が掴めてきました。

それぞれの被写体に合わせたピントの出し方、
光害や空の状態とのバランス。

「あ、今いい感じだな」というポイントが分かるようになってきた気がします。

オリオン、シリウス、カノープス  撮影機材:z7ii  編集せずに露光30秒の1枚です

経験は裏切らないですね。

まとめ

今回のテーマは「ディザリングの再検証」。

派手な機材追加でもなく、特別な処理をしたわけでもありません。

基本をきちんとやること。

それだけでここまで変わる。

天体撮影は、派手なテクニックよりも“丁寧な積み重ね”。

チェックリストを見ながら一つ一つ確認する。
焦らない。省略しない。

その積み重ねが、ようやく結果として返ってきました。

宮古島の星は、本当に正直です。
手を抜けばすぐにバレる。
でも丁寧に向き合えば、ちゃんと応えてくれる。

これからも一歩ずつ、精度を上げていきたいと思います。

この連日の晴れで、久々に朝まで連投。

明け方、東の空から昇ってくるさそり座のシャープレス。

なんとなく「1番目って撮りたくなるよね?」という理由で狙いました(笑)

SH2-1(シャープレスカタログ1番)

sh2-1 AskerFRA600 ASI6200MCPro FullSize Gain100 0℃ NoFilter : 23x300s , AskerColorMagic D1Filter(Ha) : 8x300s. PixInsight

反射星雲の淡い青と、Ha領域の赤が重なり合い、立体感がとても美しい星雲です。

シャープレスカタログの1番目。
なんだか原点を見たような気持ちになりました。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また宮古島の空の下で。

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