星降る場所を求めて

🌟 雲の合間に、冬の空を少しだけ


12月も半ばを過ぎて、
ここ宮古島も、さすがに冬らしくなってきました。

とはいえ昼間は相変わらず 25℃前後。
夜も 20℃を切るかどうか、といったところですが、
島に来てから暑さに慣れてしまったせいか、
夜中の撮影では「ちょっと寒いな」と感じるようになりました。

この日も、夜中から晴れそうな予報。
0時に目覚ましをかけて、いつもの漁港へ向かうことにしました。

🌌 流星群と空の様子

ふたご座流星群のピーク日は、
ここ宮古島ではあいにくの天気で、結局観望することができませんでした。

「今日はもう見えないかなぁ」と思いながら、
機材を準備して空を眺めていると、
ぽつ、ぽつ、と流れ星が目に入ります。

数は多くありませんでしたが、
ちょいちょい流れるので、思っていたより楽しめました。
ピークを逃しても、余韻はちゃんと残っているものですね。

🌌 テスト撮影

今回は、ある意味テスト撮影です。

宮古島では、ぽこぽこと雲が湧いては流れてくることが多く、
5分露光だと、どうしても撮影枚数を稼げない夜が続いていました。

そこで今回は、露光時間を 1分 に変更して撮影することにしました。
(Darkを撮影するのが面倒で踏みとどまっていましたw)

雲がかかってきたら一度撮影を止め、
雲が抜けたらガイドを確認して、また撮影を再開。
放置撮影とは程遠いですが、
簡易ベッドに寝転びながら空を眺めていると、
それほど苦には感じませんでした。

「これはこれで、悪くないな」
そんなことを思いながら撮影していました。

撮影は2日に分けて撮影しました。
12/12 47枚
12/17 161枚

PixInsightの「WBPP : Grouping Keywords」を使用して一括処理しました。
詳しい解説はこちらを御覧ください。

バラ星雲 AskerFRA600 ASI6200MCPro FullSize Gain100 0℃ NoFilter: 208x60s PixInsight
バラ星雲_Annotated

ノーフィルターでしたが、データはとても素直。
画像処理もすんなり進んで、
久しぶりに「処理していて楽しいな」と感じました。

🌌 冬の大三角形

一方で、Nikon Z7II はほぼ放置状態で、
冬の大三角形付近を向けたまま撮影を続けていました。
(流れ星が撮影できたらいいなぁと思ってました)

少しでも記念になる写真が撮れたらいいなと思いながら、
30秒露光で撮影を開始。
結果として、雲に阻まれた画像を除いて
39枚(総露光19分30秒)のデータを得ることができました。

それを画像処理したのが、こちらです。

NikonZ7ii 24mm ISO3200 f/4 39x30s PixInsight

この露光時間で、ここまで写ってくれたのは正直うれしい誤算。
しかし、どの画像にも流れ星が写っていなかったぁ〜(T_T)
撮影の合間には、火球が見れたんです。
煙を吹きながら流れる姿〜あぁー本当にタイミング悪かった!

まぁ、短時間でも、空の状態が良ければ、
ちゃんと形になるんだなということは実感しました。

📝 まとめ

「宮古島の12月は、なかなか晴れないよ」と聞いていましたが、
この夜はうまく晴れ間を掴むことができました。

雲に振り回されながらの撮影ではありましたが、
1分露光という新しい試みもできて、
冬の空を少しだけ記録に残すことができました。

派手さはありませんが、
こういう夜も、あとから振り返ると悪くないですね。

そういえば、12月12日の撮影の夜、
このとき初めて やしがに に出会いました。

この日は、夜中の3時ごろに突然スコールに見舞われ、
機材をブルーシートで覆う羽目に・・・
「今日はもう無理かな〜」と、びしょ濡れになりながら撮影を終了。
雨が上がるのを待って機材を撤収し、そのまま帰路につきました。

すると、漁港から少し離れた道端で、
ライトに照らされて何やら大きな影が・・・。

近づいてみると、そこにいたのは やしがに
しかも、30cmは軽く超えていそうな大物です。

意外と動きが早くて他の写真はぶれていました(^^)

「でかっ……」

思わず声が出ました(笑)
写真で見たことはありましたが、実物は迫力が段違い。
深夜の静かな道で、ひとりテンションが上がってしまいました。

星は撮れなくても、
こういう出会いがあるのが、宮古島の夜なんだなぁと。
びしょ濡れになったことも含めて、
あとから思い返すと、なかなか忘れられない夜になりました。

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