Local Normalization は、
各Lightフレーム間の背景レベル・輝度分布の違いを補正し、統合時のムラを抑えるための重要な工程です。

特に、

• 薄雲の通過
• 月明かりの影響
• 露光中の透明度変化
• ナローバンドや長時間撮影での背景差

といった条件が混在している場合に効果を発揮します。

WBPPでは、
基準となる参照フレーム（Reference Frame）を自動生成し、
各フレームをそれに合わせて局所的（Local）に正規化します。

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Local Normalization：各項目の解説（表）

項目	内容・意味	実践的な使いどころ
Generate images	Local Normalization用の補正画像（LNマップ）を生成	通常はON（トラブル解析時にOFFで比較することも）
Reference frame generation	正規化の基準フレームの作成方法	基本は Integration of best frames
Single best frame	最良の1枚を基準に使用	枚数が極端に少ない場合のみ
Integration of best frames	評価の高い複数フレームを統合して基準作成	⭐ 推奨設定
Maximum integrated frames	基準作成に使う最大フレーム数	10〜30枚が目安（例：20）
Evaluation criteria	「良いフレーム」の評価基準	PSF Signal Weight が鉄板
PSF Signal Weight	星のシャープさ＋SNRを総合評価	最も安定
PSF SNR	PSFベースのSNR評価	星が多い短焦点向き
M*	明るさ指標（フォトメトリ寄り）	特殊用途
Median	背景中央値重視	拡散天体向き
Number of stars	検出星数	星が極端に多い場合のみ
Grid size	正規化を行う空間分割サイズ	4.0前後が標準
Scale evaluation method	スケール評価方法	PSF flux evaluation 推奨
PSF flux evaluation	星のPSFフラックスで評価	恒星主体の撮影向き
Multiscale analysis	構造全体で評価	散光星雲・広域向き
PSF type	PSFモデル	Auto で問題なし
Gaussian / Moffat	PSF近似モデル	Autoで自動選択される
Growth factor	正規化影響範囲の拡張率	通常は 1.0
Maximum stars	使用する最大星数	短焦点：多め / 長焦点：Auto推奨
Minimum detection SNR	星検出の最小SNR	ノイズが多い場合は少し下げる
Allow clustered sources	星が密集した領域も使用	天の川・銀河周辺ではON
Low clipping level	低輝度側のクリッピング	背景ノイズ抑制用
High clipping level	高輝度側のクリッピング	明るすぎる領域の影響軽減

実践的なおすすめ設定（定番）

迷ったらこの組み合わせでOKです👇

• Reference frame generation：Integration of best frames
• Maximum integrated frames：20
• Evaluation criteria：PSF Signal Weight
• Grid size：4.0
• Scale evaluation method：PSF flux evaluation
• PSF type：Auto
• Growth factor：1.0
• Maximum stars：24576
• Allow clustered sources：ON

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▶ Image Integrationの考え方

▶ Lights全体の設定まとめ

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