Post-Calibration は、
👉 キャリブレーション・位置合わせ・正規化が終わった Light フレームを、最終的にどう積分（Integration）するかを決める場所です。

ここで行われるのは主に：

• カラー（RGB） or モノクロの チャンネル構成
• Drizzle を使うかどうか
• Fast Integration（高速・簡易積分）
• 積分後に どの画像を保存するか

つまり

「最終スタック画像の作り方を決定するタブ」
という位置づけになります。

画面左：グループ一覧（Light summary）

項目	内容
LIGHT	使用される Light フレーム数
Bin	ビニング
Exposures	露光時間
Filter	フィルター
Color Space	RGB / Mono
Integration Time	総露光時間
Fast Integration	有効 / 無効
Drizzle	有効 / 無効

📌 ここは「結果の要約表示」で、設定は右側パネルで行います。

Channels configuration（チャンネル設定）

Debayer

設定	意味	使いどころ
Combined RGB	ベイヤー後すぐRGBとして統合	✅ 通常のワンショットカラー
Separate RGB	R/G/Bを別々に作成	特殊処理・解析用
Combined + Separate	両方作成	上級者向け

👉 通常は Combined RGB 一択でOKです。

Active（R / G / B）

項目	説明
R / G / B	使用するカラーチャンネル

📌 通常は すべてON
（フィルターで意図的に切る場合のみ変更）

Recombine RGB

• Separate RGB を使った場合に再合成するかどうか
  👉 Combined RGB 使用時は 気にしなくてOK

Drizzle configuration（ドリズル設定）

項目	内容	基本方針
Enable	Drizzle を有効化	❌ 通常はOFF
Fast mode	高速簡易処理	Drizzle時のみ
Scale	拡大倍率	1.5〜2.0
Drop shrink	ピクセル縮小率	デフォルトでOK
Function	補間関数	Square（固定）
Grid size	グリッドサイズ	変更不要

📌 Drizzleは条件付き上級者向け

• 十分な枚数
• サブピクセルシフトがある
• 解像度を本気で稼ぎたい場合のみ

👉 迷ったら OFF が正解

Fast Integration（高速積分）

項目	意味
Enable	高速積分を有効化
Save images	中間画像を保存
Weighting	重み付け方法

Weighting の選択肢

設定	説明
None	重み付けなし（等価）
PSF SNR	PSF + SNR ベース
Resolution	解像度重視

📌 通常は Fast Integration 自体を OFF
（最終成果物には通常の ImageIntegration の方が安定）

Exposure tolerance

項目	内容
Exposure tolerance	露光時間の許容差（%）

例：

• 300秒で tolerance=2
  → 294〜306秒 が同一グループ扱い

👉 Lights タブ同様、%指定

実運用でのおすすめ設定

ワンショットカラー・通常撮影の場合

項目	推奨
Debayer	Combined RGB
Active R/G/B	全てON
Drizzle	OFF
Fast Integration	OFF
Exposure tolerance	2〜5%

👉 WBPPの王道・安定構成

まとめ

「WBPPで作る“完成画像の仕様書”を書く場所」

• キャリブレーションの成否 → Calibration
• 位置合わせの精度 → Lights
• ノイズ耐性・最終品質 → Post-Calibration

▶ Calibrationの解説ページ

▶ Image Integrationの解説

▶ Pipelineタブの処理確認

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