10月11日(金) 快晴
仕事を終えて、気持ちも高ぶりつつ足早に小石原川ダムへ向かいました。この日は3連休の前夜とあって、いつも以上に意気揚々としていましたが、渋滞の影響で現地到着は20時過ぎ。辺りはすっかり真っ暗でしたが、空には雲ひとつなく、絶好の観測日和。これから何を観測しようかと胸を高鳴らせました。快晴の夜空の下、選択肢は無限大です。そんな中、今回は人気の星雲「カリフォルニア星雲」に狙いを定めることにしました。この星雲はこれまで撮影のチャンスに恵まれず、実は今回が初チャレンジとなります。
まずはD1(Ha,Oiii)フィルターを使って撮影を開始しました。第一印象は「赤い!」というもので、シャーっと流れるような印象が強く、星雲のうねり具合が非常にエモーショナルで心を揺さぶられました。
続いてD2(Sii,Oiii)フィルターでの撮影では、Siiもしっかりと映り込んでいて、まさにベテランの星雲といった風格が漂っていました。カリフォルニア星雲のこの独特の存在感に圧倒されました。
今回の画像処理では、Sii・Ha・Oiiiの分解に苦労しました。特にSiiとOiiiのデータには細かいノイズが発生し、その処理に奮闘することとなりました。この件に関しては別の記事で上げたいと思います。また、今回はHaの緑成分を丁寧に表現し、通常の処理よりも鮮やかに仕上げることができました。
NGC1499_Annonated
おまけ
10月12日(土) 快晴
翌日は大野城市のスタードームまどかで、定期的に開催される天体観望会に参加しました。今回は早めに準備を整え、一部のスタッフでC/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)彗星の観望チャレンジです。西の空にその姿を捉えた瞬間の感動は、言葉に表せないほど。しかも、双眼鏡で尾まで確認できるほどの鮮明さで、長いオッポ(尾)が印象的でした。彗星の儚くも美しい姿には、自然の力強さと神秘が詰まっており、改めてその魅力に感動しました。
また、この日も愛機のEdge君で土星をタブレット端末で電子観望しました。空の揺らぎも少なく、非常に安定した姿で観望することができました。やはり土星は大人にも子どもにも人気が高く、観望会の中でもひと際注目を集めていました。皆さんの「わあ!」という歓声が、天文ファンとして最高のひとときでした。
もうすぐ今年のスーパームーンですね〜ゆっくりお月見できたらいいなぁ〜
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