星降る場所を求めて

宮古島での星空探し、はじまりの夜 〜ミヤコマドボタルとの出会い〜

2025年4月16日、ついに新天地・宮古島へ移動しました。
熊本空港から那覇を経由し、宮古空港に到着。機内から見下ろす島の風景も印象的でしたが、着いてみると…やっぱり違う!

出発〜わかるかなぁ中央付近に熊本県庁
宮古空港に降りる直前〜畑だらけ

島の第一印象は、「サトウキビ畑だらけで、とにかく平ら!」
山がないせいか、空が広くて開放感は抜群。そして観光客の多さにも驚きました。

右も左も分からない中、まずは老舗の飲み屋で晩酌しながら情報収集。
話しかけてくれた方々がとても親切で、ちょっと安心しました。人の温かさって、大事ですね。

ハイビスカス 南の島っぽい雰囲気でてきた〜
近所の牛さん 君は宮古牛だよね?!ね!

「この島、晴れるのか?」という日々

到着後は引っ越しの片付けをしつつ、早く星を見たくてウズウズ…。
でも空はずっと曇りか雨。「えっ…この島、ほんとに晴れるの?」と思うくらい、天体観測はお預け状態が続きました。

伊良部大橋 撮影:Mavic3Cine

そして、ようやく星空の下へ(4月29日)

待ちに待った晴れ間がようやく訪れたのは、4月29日。
昼は島内を軽く観光し、夜は新しいアイテム「CAA(回転アダプター)」のテストも兼ねて、いよいよ宮古島での初・天体観測へ!

保良上地線 撮影:Mavic3Cine

選んだ場所は、島の南側にある東西に伸びる道沿い。
見晴らしが良く、南の空がばっちり見えるのですが…なんと道路の両脇にはズラリとお墓が並んでいて、街灯も一切なし。星は降ってくるような美しさ、でも背筋はちょっとヒヤリ。


ゆらゆらと近づく青い光の正体

ふと空を眺めたあと、ふり返ると…青白い光が。
「誰か来たのかな?」と思いきや、その光はゆらゆらとこちらに近づいてくる。
あまりの不気味さに思わず車へ退避!

すぐにスマホで調べてみると、その正体はなんと――
「ミヤコマドボタル」!

しかもこのホタル、準絶滅危惧種に指定されているとても貴重な存在らしいんです。
本土でよく見る水生のホタルとは違って、『ミヤコマドボタル』は川などに依存せず、草地で成長する“陸生ホタル”なんだとか。

いや〜、びっくりしましたが…なんだか宮古島から「ようこそ」と歓迎された気がして、ちょっと嬉しくなりました(笑)


新アイテムCAAの使用感と、南十字星への挑戦

この日はCAA(回転アダプター)のテストも行いました。
私はオフアキシスガイダーを装着して使ってみたのですが、ターゲットへ向けて動作する際にケーブルが引っかかりやすく、断線のリスクを感じる場面も。運用時はかなり注意が必要だと実感しました。

下部の注意書き:もしガイドカメラがCAA(カメラアングルアジャスター)と一緒に回転する場合、[キャリブレーションデータをCAAと共に回転] をオンにする必要があります。
ガイド光学系の経路に奇数個の反射面が含まれる場合、[キャリブレーションデータの回転反転] をオンにする必要があります。
例えば、屈折望遠鏡+デュアルセンサーカメラの場合はオフ、屈折望遠鏡+OAG(CAAの後ろに設置)の場合はオンにします。

そしてせっかく北緯24度の島に来たからには、やっぱり南十字星を見たい!

薄雲の影響で、下の星「アクルックス」がなかなか見えず、肉眼では難しい状況でしたが、なんとかカメラには写すことができました。
ただ、「これじゃ満足できないな〜」ということで、次回のリベンジを誓ってこの日は終了。

南十字星 ピント甘かったなぁ〜 左上の流れているのは飛行機

宮古島での最初の観測夜。星空とホタルと…少しの肝試し。
これからこの島で、どんな星たちと出会えるのか、ますます楽しみです。


✨次回予告:

次回は、南十字星との再会、そして思わぬ一期一会のお話をお届けします。

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