星降る場所を求めて

PixelMathUIを使用したストレッチ方法

天体写真の画像処理に欠かせないPixInsight。
その中でも「PixelMath UI」というスクリプトは、ストレッチ処理をとてもスムーズにしてくれる便利ツールです。

これまでも類似のスクリプトを利用していましたが、本スクリプトはその改良版のような位置付けで、直感的に扱いやすく、処理結果も安定しています。本当に作成された方々に感謝したいツールです。

ありがたいことに、無料で公開されています。
👉 配布元サイトはこちら(Cosmic Photons)


導入方法

  1. PixInsightのリポジトリにアドレスを追加
    PixInsightの上部メニュー Resources<Update<Manage Repositories で開いたWindowのAdd ボタンから
    以下のURLを追加します。
    https://www.cosmicphotons.com/pi-scripts/pixelmathui/
  2. アップデートを実行
    PixInsightの上部メニュー Resources<Update<Check for Update でアップデートし、再起動するとスクリプトが利用可能になります。

これだけで導入は完了。特別な設定は不要です。


使用方法

スクリプトを起動すると「Parameters」が並んでいます。それぞれの意味を簡単に解説します。

Parameters – Target view ($T)

  • Target view
    ストレッチしたい画像を指定します。

Parameters – Symbols

  • Linked stretch
    既に色合わせが完了している場合はチェックを入れます。
  • Target background
    背景の明るさをどの程度持ち上げるかの調整値。
  • Saturation
    彩度の調整。色を強調したいときに有効です。
  • Highlight protection
    白トビを防ぐための保護値。

ストレッチのコツ

私のおすすめは「Target background」の値を大きくしすぎないことです。
デフォルトの 2 あたりを基準にしておくと、その後のレタッチ(星雲のコントラスト調整や彩度アップ)がとてもやりやすくなります。


実際の使用感

最近では、この「PixelMath UI」をいろんな場面で活用しています。ストレッチはもちろん、最終調整前の下地作りにも役立ち、処理の効率がぐっと上がりました。

ここでは一部の紹介にとどめますが、詳しくはYouTubeにも解説動画が上がっていますので、参考にしてみると理解が深まります。


まとめ

  • 導入はURL追加&Check for Update&再起動だけで簡単
  • Target backgroundの値は控えめに(おすすめは2)
  • Highlight protectionで白トビ防止

PixInsightのストレッチ処理に悩んでいる方は、ぜひ一度このスクリプトを試してみてください。作業効率と仕上がりのクオリティが大きく変わります。

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