星降る場所を求めて

深夜の晴れ間でオリオン大星雲M42を本気撮り!

11月30日(日)

🌿 導入

ここ最近、本州ではすっかり冬の空気ですが、ここ宮古島も “南の島” とはいえ、だいぶ季節が進んできました。

気がつけば、昼間は 26℃、夜は 20℃前後。
島に来てから暑さに慣れたせいか、このくらいでも妙にひんやり感じるんですよね。
夜の天体観測では、もうすっかり “冬の格好” をしている自分がいます(笑)


🌌 本文

先日、オリオン大星雲 M42 を 5 分露光で何枚か撮影したのですが・・・
やっぱり中心の “トラペジウム” は白飛びしてしまい、まったく姿が見えませんでした。
「なんとかなるかなぁ〜」と思っていた自分の甘さを痛感(笑)

そこで昨日の夕方、島の北側(池間島)のほうがかろうじて晴れそうだったので、
「よし行ってみるか!」と車でぴゅ〜んと向かったものの・・・
意外と雲が多くてあえなく断念。
そのまま風呂に入って、ひとり宴会して、さっそうと就寝しました。

ところが深夜3時、ふと目が覚めて外を見たら――
なんと星空が広がっているじゃないですか!
衛星写真をチェックしても朝まではいけそう。
思わず、パジャマに上着だけ羽織って飛び出しました(笑)

いつもの漁港に着くと、もちろん誰もいない真っ暗な世界。
小さな雲が東から西へ流れていくものの、空には満天の星。
急いで機材をセッティングして、M42を撮影開始。

今回は 0.5秒、1秒、10秒、60秒、5分 と露光時間を変えて撮影し、
トラペジウムが見えるかを確認。
なんとか 0.5 秒露光 でその姿を捉えることができました。

ついでに Ha と OIII も数枚撮影。
「あとから何かに使えるかなぁ〜」と、ついつい撮りためてしまいます(笑)

撮影:iPhone

🔧 PixInsight:今回のHDR処理メモ

① WBPP
0.5秒露光と5分露光のデータをそれぞれ
Flat / Dark / Integration まで処理。

② 下処理(個別に)
・位置合わせ(StarAlignment)
・背景勾配補正
・SPCC(色補正)
まで仕上げて一旦ファイル保存。

③ HDRComposition
手順②で整えた2つのファイルを読み込み。
設定は基本デフォルトでOK。

④ 星の分離

⑤ 星なし画像のレタッチ
ストレッチ → 微調整。
特に HDRMultiscaleTransform が中心部の階調出しにとても有効。

⑥ マスクを使って中心部と周辺を分離して調整しながら星を合成

⑦ 最終ノイズ除去 → 完成!

こうして仕上がったのがこちらです ↓

オリオン大星雲(M42)AskerFRA600 ASI6200MCPro FullSize Gain100 0℃ NoFilter:3x300s + 3×0.5s PixInsight

衛星が除去できなかったのでクロップして色合いを少し調整してみました。


🎨 レタッチのこだわり

中心部のトラペジウムが、まるで “ゆりかご” に包み込まれているような
柔らかな光の重なりを意識しながら、コントラストやぼかしを調整しました。


✨ まとめ

何度も撮影してきた有名天体ですが、
「いつでも撮れる」と思っていたせいか、本気で向き合ったのは実は今回が初めてでした。

周辺の“もくもく感”まで欲を出せばキリがないのですが(笑)、あえて “見える領域の美しさ” を丁寧に表現する のも悪くないなぁと感じました。

短秒露光を合わせた多段階HDRで中心部の階調がしっかり出せたのも収穫で、明るい惑星状星雲に応用できる予感がします。深夜にふと訪れたワンチャンの晴れ間が、思いがけず良い結果につながりました。

深夜の突発遠征でしたが、こういう夜に限っていい写真が撮れるんですよね。
宮古島の空に助けられながら、また次の天体を狙っていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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