星降る場所を求めて

月明かりの南天へ ― イータ・カリーナとアンタレスの夜

1月31日(土)
今日は深夜からの出動です。月はほぼ満月。正直、天体写真としては条件が良いとは言えません。でも、天気予報を見ると深夜から南側だけがすっぽりと雲のない予報になっていました。

「去年、ほんの少しだけ撮れたイータ・カリーナ星雲、もう一度ちゃんと姿を見られたらいいなぁ」
そんな気持ちで、いつもの漁港へ直行します。

現地は月明かりでかなり明るい空。それでも久々の夜遊びということもあって、自然とテンションは上がります。南風が強く、まずは風をしのげる場所を探してから機材を設置しました。

カメラの冷却に30分ほど。その間にポーラーアライメントを済ませ、センサー温度が0℃に落ち着いたところで再度フォーカスを微調整。
南のターゲットでオートガイドをセットし、手際よく準備完了です。

撮影:iPhone17Pro ナイトモード10sで昼間みたいな明るさに・・・月が明るすぎるんですよw

ふと見ると、望遠鏡はほぼ水平。
あらためて考えると、なかなか異様な光景ですね。

そして、いよいよターゲットへ。
「お〜、いたいた」
思わず声が出ました。お久しぶりです、という感じです。

この日は、まずは存在確認が目的。
水平線スレスレに居座る雲がなかなか取れず、画像にはどうしても縞模様が出てしまいました。

イータ・カリーナ星雲(NGC3372) AskerFRA600 ASI6200MCPro FullSize Gain100 0℃ NoFilter:10x300s PixInsight
Annotated

それでも、星雲の広がりを見ていると、やはり600mmでは少し窮屈に感じます。
この対象は2パネルのモザイクがちょうど良さそうですね。

中心部だけでなく、右下方向にもかなり広いガスの広がりを確認できました。
次に狙うときは、迷わずモザイクで挑戦しようと思います。

まだ天文薄明(5時50分)までは2時間弱。
せっかくなので、久々にさそり座のアンタレス周辺を撮影することにしました。

途中、雲に何度も遮られ、使えるフレームは17枚だけ。それでも、写りとしては十分です。

アンタレス周辺 AskerFRA600 ASI6200MCPro FullSize Gain100 0℃ NoFilter:17x300s PixInsight
Annotated

以前は「とりあえず処理して満足」だったこの領域。
でも今は、少し見方が変わってきました。

赤、青、黄色が入り混じる、まさに“カラフルタウン”。
色味を楽しむのももちろん面白いのですが、それ以上に楽しいのが球状星団の処理です。

M4やNGC6144は、ちょっと気を抜くとすぐに破綻したり、つぶつぶ感が失われてしまいます。
そのギリギリを丁寧に詰めていく作業が、なんとも言えず楽しいんですよね。

この日は、iPhoneでも星景写真にチャレンジしてみました。

月が沈む頃、ようやく肉眼でも南の水平線上に南十字星を確認。
「これはチャンスだ」と思い、急いでスマホを構えます。

撮影:iPhone17Pro 月明かりが残って空は青色w

結果は・・・予想以上。
正直、一人でかなり興奮しました。
携帯、すごいですね〜

さらに欲張って、昇ってきた天の川も撮影。
こちらはほんの少し姿を捉えられた程度ですが、月明かりの影響で空が青く染まっているのも、これはこれで印象的でした。

撮影:iPhone17Pro ナイトモード30s 左下の明かりは灯台 北側から雲にさえぎられてきて今日はここで終了〜

月明かりの強い夜ではありましたが、久々に南の空とじっくり向き合うことができました。
水平近くという厳しい条件の中でも、イータ・カリーナ星雲の存在感やガスの広がりを再確認できたのは大きな収穫です。

また、アンタレス周辺では、色彩の豊かさだけでなく、球状星団を丁寧に仕上げる楽しさを改めて実感しました。
フレーム数が少なくても、対象をよく観察しながら処理することで、十分に楽しめることを再認識できた気がします。

さらに、iPhoneでの星景撮影も想像以上の結果に。
月明かりに染まる南天や、水平線上に現れた南十字星は、記録としても記憶としても印象深いものになりました。

完璧な条件ではなくても、夜空に向き合う時間そのものがやはり特別ですね。
次回は、イータ・カリーナ星雲をモザイクで、もう一歩踏み込んだ撮影に挑戦したいと思います。

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