星降る場所を求めて

五ケ山ダム(福岡県那珂川市)での撮影 : 秋の夜空に輝くチューリップ星雲

8月31日(土)

夕方から大野城市で開催された天体観望会に参加しました。夏休みの最後の日ということもあり、予想以上に多くの子どもたちが集まりました。どの子も宿題はきちんと終えているようで、楽しそうに天体観測をしていました。特に土星が可愛く観察できて感動しました。

撮影:iPhone15

観望会が終了した後、天気が良さそうだったので、そのまま仲間と共に五ケ山ダムへ向かうことにしました。そう遠くなく、車で30分ぐらいです。以前、昼間にロケハンをしていた場所で、今回が初めての天体撮影地となります。実はダム堤体のライトが撮影の障害になると考え、この場所での撮影を避けていました。しかし、現場に到着すると、予想に反してライトは点灯しておらず、真っ暗な状態で道路の街灯だけが点いていました。道路の明かりもそれほど気になることはなく、空には天の川がはっきりと見えるほどの好条件でした。

撮影中、途中で雲に邪魔されることもありましたが、なんとか撮影を完了することができました。今回は、はくちょう座のチューリップ星雲(sh2-101)をターゲットにしました。画角の調整には悩みましたが、η星(ηCyg)を画角に入れるかどうかが特に難しい判断でした。この星を外すと、画角の端に近い部分に迷光のシマシマが写り込んでしまう可能性があったため、右端に収まるよう調整しました。

結果として、中央右にチューリップ星雲(sh2-101)、左にNGC6871星団を配置し、短時間の撮影ながらも分子雲、星雲、星団をそれぞれ観察することができました。また、作品としても、波間に浮かぶチューリップのような美しい仕上がりになったと感じています。

チューリップ星雲(sh2-101)付近 Asker FRA600 ASI6200MCPro FullSize D1:18x300s D2:15x300s Gain100 0℃ PixInsight

翌朝は9月に入り、天文薄明の時間帯には気温が19度まで下がり、寒さを感じるほどでした。すっかり秋の訪れを感じる夜で、次回からは防寒対策も忘れずに準備しようと強く感じました。

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