2025年1月30日(木)
本日の道のりと撮影対象
本日は、九州全般が高気圧に覆われ晴天でしたが、北風の影響で上層雲が取れにくい状況でした。福岡から南下し、えびのまで来ましたが、やはり上層雲が残っていました。
このまま鹿児島へ向かうか、それとも太平洋側の宮崎へ行くか迷いましたが、雲を確実に避けるために太平洋側の宮崎を選択。以前訪れた宮崎の西都市古墳群へ向かうことにしました。
現地には14時頃に到着し、余裕を持ってロケハンを実施。また、前回は夜中に散策したため詳細が分かりにくかった古墳群を、今回は日中のうちにじっくりと探索できました。
撮影対象に迷いましたが、道中「フェニックス」という名称を何度も目にしました。宮崎を象徴する木であることを改めて認識し、そのイメージが頭から離れませんでした。
フェニックス(不死鳥)→ かもめ星雲 という連想から、今回の撮影対象は かもめ星雲 に決定しました。
SQA85が魅せる星空の世界
今回の課題は ナローバンド撮影 です。
カラーカメラでの撮影のため、Asker Color Magic Filter を使用してナローバンド撮影を行いました。
- 星:RGB 1時間
- 星雲:
- D1_Filter (Ha+O3) 3時間
- D2_Filter (S2+O3) 3時間
という撮影プランで挑戦しました。
撮影結果
撮影場所
仕上がった写真がこちら↓
かもめ_Annotated
D2_Filterによる撮影では、最後地平線に近づいた際に5枚ほど失敗してしまいましたが、全体としては満足のいく仕上がりとなりました。
星については BlurXTerminator の CorrectOnly のみを使用して処理。PSFは平均 2.7 離心率は平均0.36、十分な精度と判断しました。
星雲に関しては 3時間という短時間撮影ながらもO3がよく写っており(Filterの特性で露光時間は倍になります)、満足のいく結果となりました。また、S2は通常コントラストがぼやけがちですが、今回はしっかりとシャープに捉えることができました。これも SQA85の光学性能の高さを示す特徴 だと感じました。
まとめ
SQA85は、ナローバンド撮影においてもその高い解像力と光学性能によって、淡い星雲のディテールを鮮明に描き出し、微光天体の観測にも優れたポテンシャルを発揮します。今回の撮影を通じて、その実力を改めて実感しました。
撮影データ
前回と同様、撮影データを公開しますので、是非SHO画像処理にチャレンジしてみてくださいw
・全て最初(WBPP終えただけのデータ)からチャレンジしたい方はこちらをダウンロードしてください↓
RGB_Data(星のみ使用)
D1Filter_Data
D2Filter_Data
※最初にStarアライメントで画像を一致させ、クロップしてから処理すると楽ですw
・こちらは、各データに分離処理を終えたストレッチ前のデータです。
Star_Data
S2_Data
Ha_Data
O3_Data
ご質問やコメントがありましたら、いつでもお気軽にどうぞ!
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