星降る場所を求めて

久々の挑戦!「馬頭星雲」を600mmフルサイズでじっくり撮ってみた

11/24(月)続き

引き続き、明るい天体シリーズをお届けします。(なんか気分的に勝手にシリーズ化してしまってますw)
今回は、子供の頃に天体図鑑で憧れていた「馬頭星雲」。
この趣味を始めたばかりの頃、図鑑のイメージを追い求めて挑戦していた天体のひとつです。

当時はFRA600に0.7×レデューサーを組み合わせて広角で撮影していましたが、
どうしても周囲に出るコマ収差が気になってしまって、「うーん…」と悩んでいた思い出があります。

今回はその反省も踏まえて、レデューサーなしの“600mmフルサイズ”で再挑戦。
まさにど直球の定番構図で、ずっと撮りたかった画角です。

馬頭星雲と燃える木 AskerFRA600 ASI6200MCPro FullSize Gain100 0℃ NoFilter:24x300s PixInsight
Annotated

ただ、予想していたとはいえ・・・左上にミンタカの迷光が入ってしまいました。
オリオン周辺は本当に明るい星が多くて、どうしても迷光に悩まされがちですよね。
リゲル周辺なんて、さらに顕著で「うぅ…」ってなることもしばしば。

画像処理では、馬頭や燃える木の暗黒星雲のコントラストを「ImageBlend」等で細かく調整しながら、
“ほどよいもくもく感”と奥行きが出るように意識して仕上げています。
(こういう微妙なさじ加減が本当に楽しいんですよね。)


まとめ

久々に向き合った「馬頭星雲」。
昔の自分とは違う、少し成長した“今の自分”が出せたような気がして、とても満足しています。

次回は「オリオン大星雲」をお届けする予定です。
いま画像処理と格闘中ですが(笑)、仕上がりを楽しみにしていてください。

コメント

  1. せろお より:

    本当の色はわからない(そもそも人間の目では見えない)ですが、赤がキツい星雲写真が多い中、
    この馬頭星雲と燃える木は、渋めの赤でディテールがよくわかっていいですね

    • Tadashi Sakata Tadashi Sakata より:

      コメントありがとうございます!
      おっしゃる通り、肉眼では見えない領域の光なので「本当の色」はなかなか難しいところなんですが、今回はできるだけ派手になりすぎず、“渋めの赤”の質感を大事にして仕上げてみました。
      そう言っていただけて本当に嬉しいです。
      これからもディテールを丁寧に追いかけながら、自然さを意識して現像していきますので、また見ていただけたら嬉しいです!

  2. せろお より:

    FRA400を持っていますが、FRA400もレデューサを使うと周辺画像がイマイチになります

    • Tadashi Sakata Tadashi Sakata より:

      やっぱりFRAシリーズでも、レデューサーを入れるとどうしても周辺が甘くなりがちですよね…。
      私も以前FRA600で0.7×レデューサーを使ったときに同じような悩みがあって、そこから一度“素の焦点距離で撮る”方向に戻してみました。
      いろいろ拝見しているとFRA400も本来の写りはとても良い鏡筒なので、レデューサーなしの画角で撮ったときは一段と安定しますよね。
      共感いただけて嬉しいです。またぜひ情報交換させてください!

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