3月は天文ファンにとって大きなイベントがありました。
そう、皆既月食です。
しかし当日の宮古島は、まさかの曇り空・・・
それでも諦めきれず、島の北東側へ向かい宮古島で皆既月食を観測
結果的に見ることができたのは、ほんの30秒だけの赤い月。
今回はそんな皆既月食の記録と、その数日後に訪れた晴れの夜の撮影のお話です。
3月3日 皆既月食
ブログに残すか少し迷いましたが、せっかくの天文イベント。
記録として残しておくことにしました。
この日の宮古島は、あいにくの曇り空。
北風が暴風のように強く、まるで冬に戻ったような空でした。
予報を見ると、島の北東側を除いて
下層から上層まで雲がべったり。
「ワンチャンあるなら北東側しかないな・・・」
そんな天気でした。
雲の上なら見えるのでは?
夕方、真剣に悩んだのがこんな発想。
「雲の上で見ればいいじゃん!」
20時宮古発那覇行きの飛行機に乗れば見られるのでは?
しかも右側の席が空いている・・・
往復13,000円。
那覇で一泊して翌日帰る。
・・・なんてことを、かなり本気で考えました。
でも結局、こう思ったんです。
「ここ宮古島で見なきゃ意味がない」
ということで、飛行機プランは却下。
高野漁港へ
仕事を終えてすぐ、
島の北東側にある高野漁港へ向かいました。
現地は北風がものすごく強い。
車を風よけにして、
三脚を低くして望遠鏡をセッティング。
周りには誰もいません。
まぁ、この天気ですからね。

月の位置をロック
19時頃、雲の向こうにうっすらと月明かりが見えました。
そのわずかな明かりを頼りに、
望遠鏡を月の位置へロック。
ポーラーアライメントもしていないのに
よく合わせられたなぁ・・・と我ながら感心しました。
皆既月食開始
20時、皆既月食が始まりました。
すると突然、車が5台ほどやってきました。
みんな東の空を向いて停車しています。
カップル、家族連れ、様々な人たち。
「な〜んだ、こんな天気でも見たい人はいるんだなぁ」
ちょっと安心しました。
(キチガイは自分だけかと思っていました・・・笑)
しかし雲は北から南へ流れているものの、
月が見える気配はありません。

奇跡の30秒
そして・・・
20時30分頃、チャンスが訪れました。
雲の隙間から、
赤銅色に染まった月が姿を見せました。
ほんの30秒ほどでしたが、
確かにそこに皆既月食がありました。

周りの子どもたちも歓声を上げていました。
私は一人ガッツポーズをしながら
双眼鏡で見ていました。
その後は再び雲に覆われ、
月を見ることはできませんでした。
強風と小雨の中、根性で見た皆既月食。
忘れられない思い出になりました。
3月8日 久々の晴れ
皆既月食で不完全燃焼だった気持ちを癒やすため、
久々の晴れの夜に出陣。
夜半には雲が広がる予報でした。
しかも東から崩れる予想。
ということで、今回は島の西側へ向かいました。
目的地は、来間島(くりまじま)
橋で車で渡れる小さな島です。
来間島という場所
この島には、これからお世話になりそうな予感があります。
(この話はまた今度)
島の神様にご挨拶して入島。
現場は綺麗なビーチ。
夕方は夕日を見る人で賑わう場所ですが
日が沈むと一気に誰もいなくなります。
私にとってはとてもありがたい場所です。
冬の星座たち
バラ星雲にリベンジ
今季どうしても腑に落ちなかった
バラ星雲を撮影することにしました。
結果はこちら。

約4時間半の露光。
バラの茎の部分も
やっと見えてきたでしょうか。
今シーズンのバラ星雲は、これで終了としたいと思います。
まとめ
今回の皆既月食は、
決して完璧な観測とは言えませんでした。
でも雲の隙間からわずか30秒だけ見えた赤い月。
そして同じ空を見上げて
歓声をあげていた子どもたち。
こういう瞬間こそ
天文イベントの醍醐味なのかもしれません。
そして数日後、ようやく訪れた晴れの夜。
来間島の静かなビーチで冬の星座を眺めながら
改めて思いました。
やっぱりこの島の星空は、特別です。
また次の夜空を求めて、
「星降る場所」を探しに行こうと思います。



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