星降る場所を求めて

星を撮る人から、星を届ける人へ。宮古島で変わりはじめた星との向き合い方

ここ最近、ブログの更新が少し落ち着いていました。

天体撮影から離れていたわけではないのですが、以前のように「週末に天気予報を見て、星空を求めて車を走らせる」というスタイルとは、少し違う日々を過ごしています。

というのも、ご縁があり、現在は宮古島のシーウッドホテルで、星空や天文台に関わる仕事をさせていただいています。

ホテル内には、本格的な望遠鏡を備えた天文台と、日本で3台目となるLEDプラネタリウム施設があり、これらを含む星空体験施設として「MIYAKO GALAXY-DOME」があります。

現在は、4月29日のソフトオープン、そして6月1日のグランドオープンに向けて、4人のスタッフでプラネタリウムのコンテンツ作成や施設全体の準備を進めています。その一方で、天文台の望遠鏡による撮影調整については私が主に担当しているため、毎日ばたばたしながら、なんとか形にしているところです。

大変ではありますが、宮古島の星空をどう届けていくのかを考える時間でもあり、忙しさの中にもわくわくする気持ちがあります。

そして今回、シーウッドホテルより、MIYAKO GALAXY-DOMEの天文台で撮影した天体写真や、施設に関する内容についても、ブログで紹介してよいという許可をいただきました。

これにより、これからは個人で撮影した天体写真だけでなく、宮古島の空の下、MIYAKO GALAXY-DOMEの天文台で撮影した天体たちも、このブログで紹介していけることになります。

これまでの「星降る場所を求めて」

このブログではこれまで、主に自分自身の天体観測や撮影記録を綴ってきました。

九州各地の観測地へ向かったこと。
天気予報とにらめっこしながら、わずかな晴れ間を求めて走ったこと。
機材を組み立て、撮影し、家に帰ってから画像処理に向き合ったこと。

うまくいった日もあれば、思うように撮れなかった日もあります。

でも、そのひとつひとつが、自分にとっては大切な星との時間でした。

このブログの名前である「星降る場所を求めて」は、まさにその気持ちから生まれたものです。

良い空を求めて移動し、暗い場所を探し、雲の切れ間を待ち、星空の下で機材を展開する。

そんな時間そのものが、私にとっての天体観測でした。

宮古島で変わりはじめたこと

宮古島に来てから、星空との向き合い方が少し変わりました。

もちろん、今でも天体写真を撮ることは大好きです。
望遠鏡を空に向け、淡い星雲や遠くの銀河が少しずつ浮かび上がってくる時間は、やはり特別です。

ただ、今はそこにもうひとつ、新しい視点が加わりました。

それは、
この星空を、どうやって人に届けるか
という視点です。

これまでは、どちらかというと自分が星を追いかけていました。

でも今は、宮古島を訪れた方に、星空の美しさや宇宙の奥深さをどう伝えるかを考える立場にもなっています。

プラネタリウムで星の物語を伝えること。
天文台で本物の星空や天体を案内すること。
自分が撮影した天体写真を使って、遠くの宇宙を少し身近に感じてもらうこと。

同じ「星を見る」という行為でも、以前とは少し意味合いが変わってきたように感じています。

星を「撮る」だけではなく、「届ける」へ

天体写真は、ただ美しく撮るだけでも十分に楽しい世界です。

むしろ、私はずっとそこに夢中になってきました。

淡い星雲をどう浮かび上がらせるか。
銀河の腕をどう表現するか。
色のバランスはどうするか。
ノイズをどう抑え、星をどう整えるか。

そうした試行錯誤は、今でも変わらず大切な楽しみです。

ただ、シーウッドで星空に関わるようになってから、写真を見る目が少し変わりました。

この写真を見た人は、何を感じるだろう。
この天体を初めて見る人には、どんな言葉で紹介すれば伝わるだろう。
子どもたちには、どこを見せると「おおっ」と思ってもらえるだろう。
宮古島に来たお客様にとって、この星空はどんな思い出になるだろう。

そんなことを考えるようになりました。

星を撮ることは、これからも続けていきます。

でもこれからは、撮った星を自分だけで楽しむのではなく、誰かに届けるための写真としても向き合っていきたいと思っています。

MIYAKO GALAXY-DOMEで広がる新しい記録

シーウッドホテルのMIYAKO GALAXY-DOMEは、まだこれから育っていく場所です。

プラネタリウムがあり、望遠鏡があり、宮古島の本物の星空があります。

ただ、それだけで完成というわけではありません。

そこにどんな物語をのせるのか。
どんな写真を見せるのか。
どんな言葉で星を案内するのか。
訪れた方に、どんな記憶を持ち帰ってもらうのか。

そうした部分を、これから少しずつ形にしていく段階だと思っています。

そして、その過程もまた、私にとっては大切な星の記録です。

これからこのブログでは、個人の天体撮影記録に加えて、シーウッドの天文台で撮影した天体や、宮古島ならではの星空、MIYAKO GALAXY-DOMEに関する話題なども紹介していきたいと思います。

もちろん、これまで通り、撮影機材や画像処理の話も続けていきます。

うまくいった撮影だけでなく、失敗したこと、悩んだこと、改善したことも、これまでと同じように残していくつもりです。

GSO GS-350TR
TAKAHASHI TOA130NS
ZWO FF65-APO
ASI4400MC Pro, ASI2600MC Pro, ASI678
GSO GS-350TR ASI678 with 3xBarlow (木星と月)

「星降る場所を求めて」は、次のステージへ

振り返ると、これまでの私は、星空を求めて移動する側でした。

晴れそうな場所を探し、機材を車に積み、暗い空の下でひとり望遠鏡を組み立てる。

それが私の天体観測でした。

でも今は、宮古島という場所で、星空を見に来てくださる方を迎える側にもなりました。

星を追いかける立場から、星空を届ける立場へ。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、自分の中ではとても大きな変化です。

ただ、変わらないものもあります。

星を見上げたときのわくわく感。
望遠鏡の先に宇宙が広がっている感覚。
画像処理で淡い光が浮かび上がってくる瞬間の感動。
そして、誰かに「すごい」と感じてもらえたときの嬉しさ。

この気持ちは、これからも変わらないと思います。

これからのブログについて

これからの「星降る場所を求めて」では、これまでの天体撮影ブログとしての雰囲気を大切にしながら、少しずつ新しい内容も加えていきたいと思っています。

宮古島で見える星空。
南の島だからこそ出会える天体。
シーウッドの天文台で撮影した星雲や銀河。
MIYAKO GALAXY-DOMEで伝えていきたい宇宙の話。
そして、星空をお客様に届ける現場で感じたこと。

これまでよりも少しだけ、星空を「見る側」だけでなく、「伝える側」からの視点が増えるかもしれません。

でも、根っこの部分は変わりません。

星が好きだから撮る。
星が好きだから伝えたい。
星空の感動を、誰かと共有したい。

その気持ちを大切にしながら、これからもこのブログを続けていきたいと思います。

「星降る場所を求めて」は、これから少し新しい章に入ります。

これまで読んでくださっていた方も、これから初めて読んでくださる方も、引き続きゆっくりお付き合いいただけると嬉しいです。

宮古島の空の下から、これからも星の記録を届けていきます。

MIYAKO GALAXY-DOMEと天の川

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