SQA85レビュー総括：卓越した光学性能と高いコストパフォーマンス

２月２日（日）

レビュー１回目
 レビュー２回目
 レビュー３回目

Askar SQA85のリレーレビューを通じて、その卓越した性能と使いやすさが明らかになりました。以下に主な特徴をまとめます。

1. 優れた光学性能

SQA85は、フルサイズカメラを使用しても画面の隅々までシャープな描写を実現します。特に、長時間露光時でも周辺の星像の崩れが見られず、高い解像力を持っています。

**レビュー２回目のNGC1333周辺をBulrXTerminator使用せずに画像処理**

2. 軽量・コンパクトな設計

その軽量でコンパクトなデザインにより、セッティングがスムーズで取り回しが容易です。ただし、標準でグリップが付属していないため、持ち運びの際には注意が必要です。

3. ナローバンド撮影への適応性

カラーカメラとAskar Color Magic Filterを組み合わせで、ナローバンド撮影をおこなった。ナローバンド撮影でも淡い星雲のディテールを鮮明に捉えることができ、特にS2やO3の描写においても高い性能を発揮しています。

4. 画像処理の容易さ

撮影された画像はその高い合光学性能によりノイズが少なく、コントラストを上げても問題がありません。これにより、画像処理がスムーズに進み、最終的な作品のクオリティ向上に寄与します。

５. 価格帯

現在４０万〜５０万円程度の価格帯であるが、SQA85は他の同クラスの望遠鏡と比較して競争力があり、コストパフォーマンスに優れています。そのため、初心者から上級者まで、幅広い層の天体写真家にとって「買い」の一台と言えるでしょう。

６. まとめ

これまでのレビューを通じて、Askar SQA85の卓越した光学性能と使いやすさを実感してきました。特に、分子雲や銀河の微細なディテールを鮮明に捉える能力には感嘆しました。さらに、ナローバンド撮影においても、その高い解像力と光学性能により、淡い星雲のディテールを鮮明に描き出し、微光天体の観測にも優れたポテンシャルを発揮しました。とても素晴らしい望遠鏡です。

名残惜しいですが、私の「Askar SQA85」レビューは終了したいと思います。このような素晴らしい機材をレビューする機会をいただき、天文リフレクションズ様には心から感謝しております。今後も、天体撮影の楽しさや感動を共有できるよう努めてまいりたいと思います。

最後に、Askar SQA85のレビューを通じて得た知見が、皆様の天体撮影ライフに少しでもお役立ていただければ幸いです。ご愛読、誠にありがとうございました。