今回は、私のPixInsightでの処理手順を紹介します。
これは、あくまでも一例です。決まった手順はありませんので参考程度に見てくれれば幸いです。
1 WBPP
私は、基本デフォルトセッティングでWBPP処理を行っている。読み込むファイルは以下の通り。
・Lightファイル
・Darkファイル
Lightファイルと同じ露光時間のDarkファイルをLightファイルと同数のファイルを読み込み
・Flatファイル
読み込み枚数は、100〜200枚
・Flat_Darkファイル
Flatファイルと同じ露光時間のFlat_DarkファイルをFlatファイルと同数のファイルを読み込み
※ちなみにBiasは、使用していません。
あとは作業用フォルダーを指定して実行
2 画像処理
処理の流れに沿って記述しました。また、Askerカラーマジックフィルターを使用しているので、ちょっと変則的な処理となっています。
D1フィルターはHαとOIIIの輝線を透過し、D2フィルターはSIIとOIIIの輝線を透過します。
GradientCorrection
デフォルトの値で適用
NoiseXTerminator
BlurXTerminator
NoiseXTerminatorでノイズを軽減させてから、BlurXTerminatorで「Correct Only」にチェックを入れて実行
SPCC
あんまり意味がないと思うが見た目が良くなるので気分的に実行
NarrowBandFilterModeで各パラメーターを設定し実行する
BlurXTerminator
普通にデコポン実行
Stretch
NoiseXTerminator
Stretchは、「HistogramTransformation」や「GeneralizedHyperbolicStretch」で実行。
最近は、「GeneralizedHyperbolicStretch」の方が便利が良いのでもっぱらこちらを使用している。
StarAlignment
RGB分解
ImageIntegration(OIIIファイルのみ)
後の合成のために、「StarAlignment」を実行、その後、それぞれの画像をRGB分解する。また、OIIIファイルだけ「ImageIntegration」で加算平均合成する。
・各画像を並べてレベル調整
→ S2,Ha,O3の輝度が同じぐらいになるようにレベル調整 →
ChannelCombination
「ChannelCombination」でRGB合成を実行
Rch・・・SII
Gch・・・Ha
Bch・・・OIII
StarXTerminator
星雲と星を分離
彩度の調整
「CurvesTransformation」
「ColorSaturation」
「NarrowbandNormalization」
大体この3種類で彩度の調整を行っている
↑星にも彩度を適用しても良いが、私の目的には必要がないので大抵そのままである。
※PhotoShop等で調整する場合は、ファイルを16bitTIFFで保存して編集する。
PixelMath
「PixelMath」で分離していた星を結合
最後に余計な端っこをCropし、HTでシャドーを調整したら完成
3 完成
あとは天の北を上にしたら完成〜
今回は、このような感じで処理してみました。みなさんの参考になれば幸いです。
基本的に私は、WBPPで仕上がった画像を見て手順を決めています。気をつけているのは、できるだけ画像を劣化させない、破壊的な処理は避ける、目的にあった処理です。まだまだ、修行していきます〜どうぞよろしくお願いいたします。
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