星降る場所を求めて

vdB142 象の鼻星雲 SHO処理 PixInsight

 今回は、私のPixInsightでの処理手順を紹介します。
 これは、あくまでも一例です。決まった手順はありませんので参考程度に見てくれれば幸いです。

1 WBPP

 私は、基本デフォルトセッティングでWBPP処理を行っている。読み込むファイルは以下の通り。
・Lightファイル
・Darkファイル
  Lightファイルと同じ露光時間のDarkファイルをLightファイルと同数のファイルを読み込み
・Flatファイル
  読み込み枚数は、100〜200枚
・Flat_Darkファイル
  Flatファイルと同じ露光時間のFlat_DarkファイルをFlatファイルと同数のファイルを読み込み
※ちなみにBiasは、使用していません。

 あとは作業用フォルダーを指定して実行

2 画像処理

 処理の流れに沿って記述しました。また、Askerカラーマジックフィルターを使用しているので、ちょっと変則的な処理となっています。
 D1フィルターはHαとOIIIの輝線を透過し、D2フィルターはSIIとOIIIの輝線を透過します。

D1:Hα OIII
D2:SII OIII

GradientCorrection

デフォルトの値で適用

D1
D2

NoiseXTerminator
BlurXTerminator

 NoiseXTerminatorでノイズを軽減させてから、BlurXTerminatorで「Correct Only」にチェックを入れて実行

D1
D2

SPCC

 あんまり意味がないと思うが見た目が良くなるので気分的に実行
NarrowBandFilterModeで各パラメーターを設定し実行する

D1
D2

BlurXTerminator

普通にデコポン実行

Stretch
NoiseXTerminator

Stretchは、「HistogramTransformation」や「GeneralizedHyperbolicStretch」で実行。
最近は、「GeneralizedHyperbolicStretch」の方が便利が良いのでもっぱらこちらを使用している。

StarAlignment
RGB分解

ImageIntegration(OIIIファイルのみ)

 後の合成のために、「StarAlignment」を実行、その後、それぞれの画像をRGB分解する。また、OIIIファイルだけ「ImageIntegration」で加算平均合成する。

・各画像を並べてレベル調整

→ S2,Ha,O3の輝度が同じぐらいになるようにレベル調整 →

ChannelCombination

ChannelCombination」でRGB合成を実行
Rch・・・SII
Gch・・・Ha
Bch・・・OIII

StarXTerminator

星雲と星を分離

星雲のみ画像

彩度の調整

CurvesTransformation
ColorSaturation
NarrowbandNormalization
大体この3種類で彩度の調整を行っている

星のみ画像

 ↑星にも彩度を適用しても良いが、私の目的には必要がないので大抵そのままである。

※PhotoShop等で調整する場合は、ファイルを16bitTIFFで保存して編集する。

PixelMath

「PixelMath」で分離していた星を結合

最後に余計な端っこをCropし、HTでシャドーを調整したら完成

3 完成

あとは天の北を上にしたら完成〜

 今回は、このような感じで処理してみました。みなさんの参考になれば幸いです。

 基本的に私は、WBPPで仕上がった画像を見て手順を決めています。気をつけているのは、できるだけ画像を劣化させない、破壊的な処理は避ける、目的にあった処理です。まだまだ、修行していきます〜どうぞよろしくお願いいたします。

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