星降る場所を求めて

輝北天球館にて(鹿児島)

 2月12日 昨日は長崎の諫早に出張。早めに帰宅でき晴天でもあったため柳川のムツゴロウで有名な堤防に観測に出かけたのだが、現場は強風でさらに北風と南風と安定しないバリアブルすぎる風向。機材を出したものの全くピントすら合わせられなかった。こんな体験は初めてであきらめて帰宅した・・・ん〜悔しい・・・
 翌朝、目が覚めたら今日も天気がいい!しかも、風がな〜い・・・しかし、ベランダから空を見ると霞んでる。むむっPM2.5だ〜家で考えていてもどうしようもないから、とりあえず行動開始だー❗
 高速で南下していい場所を探す旅に出発〜まずは、太宰府から見る脊振山は霞んでる〜駄目だ〜鳥栖辺りで見る耳納連山も霞んでる〜ハィ駄目〜北熊本から見る東の阿蘇外輪山、西の金峰山も霞んでる〜ハィ駄目・・・こんな感じで探していると、熊本の八代を過ぎて坂本辺りで山々がだいぶんクリアに見えるようになった。えびのSA付近では、すっかりクリアで太陽もしっかり見える!
 えびのSAで休憩しながら、ここから南で観測地の候補をいろいろ検討した結果、輝北天球館に行くことにした。以前行ったのだが、悪天候で諦めた場所だったので再チャレンジだ❗

 現場に到着した。第一感想は、景色はいい!田舎の香水もいい香りだ〜天文台のすごい建造物がとても目立つ・・・すげ〜かっこいいw

輝北(きほく)天球館 撮影:iPhone
桜島と輝北天球館 撮影:Mavic3cine

 天文台職員の方に観測の交渉をしたのだが、不思議な感じだった。
職員:「今日は天文台はお休みですが、お客さんに迷惑かけなければいいですよ〜」
 私:「休みなのにお客さん来るのですか?」 
職員:「そうですね〜多いと思いますよ」
 私:「観測する人多いんですね〜さすがいい場所ですね〜」
職員:「観測する人は、みんな車のライトが多いので嫌がるんですよ〜」
 私:「そうなんですね、気をつけます、ありがとうございますw」
 なんか、違和感だらけの会話だった・・・その感じは、夜になったら解決できた・・・

 機材を車のライトの影響を受けないような場所に展開し準備完了・・・それにしても同業者は誰もいない・・・なんで?

撮影:iPhone
撮影:Mavic3cine
撮影:Mavic3cine x7

 日も暮れて撮影開始。気になるお客さんだが、職員さんが言う通り次から次に車が入ってくる〜
ああああああっ〜福岡の八女市星野村状態だ❗デートスポットなんだ・・・なるほどね〜どうりで同業者が居ないわけだ。聞かれたら星空案内してあげるけど〜けど、話しかけてほしくない・・・いろんな意味で無駄にドキドキしてた〜きっと変なオーラ出ていたと思うw

 気を取り直して〜集中集中〜今日は、昨年のリベンジでドルフィンヘッドを撮影、昨年1月に熊本の山都町で撮影した写真を見てみると

2023/1/21 熊本県山都町 AskerFRA600 x0.7Reducer ASI6200MCPro 24x300s Gain100 -10℃ PixInsight

 2時間の露出でこんな感じでした。しょぼっ・・・このあと天気と休みに恵まれずリベンジ撮影できませんでした。
 しかし、今回はやっとリベンジ撮影できました。たぁ〜〜ぷっり5時間❗それが、こちら

ドルフィンヘッド(Sh2-308)HOO合成 AskerFRA600 ASI6200MCPro D1:30x300s D2:30x300s Gain100 -10℃ PixInsight

 ↑これは、レタッチ前の画像。はっきりとイルカの顔が現れてびっくりしました〜キューキュー鳴いてますよね!ね!ね❗ 感動❗ 空にこんな姿見れたらやめられませんね〜

 ここからは、観測の視点で記録します。
 Sh2-308は、中心の恒星が寿命を終えるまじかで重力崩壊のためガスを放出してイルカのような星雲を形成している。なので恒星の燃料である水素は、ほとんど観測できない(いつもは、嫌と言うほど水素ガスがまん延しているのに・・・これが、恒星の最期なのかなぁ〜)
 それぞれの輝線を観てみる。

S2(硫黄輝線)
Ha(水素輝線)
O3(酸素輝線)

1 S2(硫黄輝線)
  皆無ですが、恒星中心部の硫黄も最期の状態では、ちょい漏れ出すのであろうか?!
2 Ha(水素輝線)
  燃えきれなかった恒星の表面の水素も一緒に放出されるみたいだ。
3 O3(酸素輝線)
  普段見れない酸素ガスがこんなに見れるのはすごいと思う。

 疑問なのが、一番外側が酸素輝線でその内側が水素輝線なの?反対ならスッキリするんだけど、勉強不足だな、今後の課題に追加します。

 しかし、これは、中心の青い恒星の最期の場合であって珍しいと思う。一般的には、星の最期は赤く大きいイメージである。この星に何が起きたのであろうか?想像が膨らむばかりです・・・自分の頭からもガスが放出するかもw

 これらを踏まえて、レタッチした結果がこちら↓

Sh2-308 HOO合成 AskerFRA600 ASI6200MCPro D1:30x300s D2:30x300s Gain100 -10℃ PixInsight and PhotoShop

 O3(酸素輝線)の中にHa(水素輝線)が存在するように気をつけてレタッチしてみました。ただ、中心の恒星を青くしてもよかったのですが、高温の恒星なので白色に合わせてみました。あと、しれ〜っとPhotoShopも仕上げに使いましたw

 今回は、これで以上です・・・
 それにしても星が降るような夜空で最高でした〜輝北天球館の職員の方、ありがとうございました。そりゃあんなに沢山の星空が見える場所は、パワースポットであってデートスポットにもなるだろう・・・鹿児島県民がうらやましいよ〜

 これを編集している日は、2月14日バレンタインディです・・・あの日に出会った恋人たちの幸せを祈っています👍

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