新年最初の天体撮影は、シャープレス星雲(Sh2-223、224)に挑戦しました!撮影場所は、福岡県朝倉市の小石原川ダム。やはりシャープレス星雲は淡いですね〜。特に光害の影響や月明かりがあると、背景に溶け込んでしまいがちです。
今年の天体写真の目標は、「画角内の星雲、分子雲、恒星をバランスよく表現すること」。昨年の撮影(イカ星雲やイルカ星雲)でも感じた課題は、シャープレス星雲を通常のRGB撮影だけでは、背景の分子雲や星雲が埋もれてしまうことでした。
この課題を克服するために、昨年はナローバンドフィルターを使用して撮影してみました。ナローバンドフィルターは特定の波長に絞って撮影するため、淡い星雲を際立たせるのに有効です。しかし、これだけでは恒星や分子雲が不自然になり、違和感が残ることも・・・
そこで今年は、RGB撮影とナローバンド撮影を組み合わせ、それぞれの利点を活かした画像処理に挑戦することにしました。
撮影と画像処理の要領
撮影設定
- シャープレス星雲:ナローバンド(Ha、OIII)撮影(Askar Color Magic D1フィルター使用)
- 分子雲・恒星:RGB撮影(フィルターなし)
画像処理手順
- RGB画像の処理
- 勾配補正 → 恒星補正 → ホワイトバランス調整 → 恒星ブレ補正
- 星雲①と恒星を分離 → それぞれをストレッチ
- ナローバンド画像の処理
- 勾配補正 → 恒星補正 → ホワイトバランス調整
- 星雲のみをHaとOIIIに分離 → ストレッチ → HOO画像を作成
- 合成と仕上げ
- RGBの星雲①画像とHOO画像をそれぞれレタッチ
- RGB星雲①画像とHOO画像をScreenモードでブレンド(星雲②画像)
- 星雲②画像と恒星画像を合成して完成
詳しい方法は、後日自分のやり方が固まったらこのブログにアップします。
Sh2-223,224の第一印象は「梅干しとおでん串」!?
Sh2-223は「梅干し」、Sh2-224は「ライスハット」というニックネームがあるそうですが、私の第一印象は…「おでん串」でした(笑)。丸い部分と三角形の構造がとてもユニークで、見れば見るほど不思議です。どうしてこんな形になるのでしょうか?宇宙の造形美にはいつも感動させられます。
sh2-223,224_Annotated
1 ファイル 8.59 MB
初撮りの決意と新たな挑戦
今年の初撮りは、私にとって決意表明のようなものになりました。また、新たにテント泊にもチャレンジし、快適な「秘密基地」を構築することができました!(これからさらに改良を重ねる予定です!)
この秘密基地のおかげで、撮影中にブログの更新や、ほかの趣味にも快適に取り組めそうです。今年も息切れしない程度に、楽しく撮影を続けていきたいと思います!
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