星降る場所を求めて

2025年の初撮りはSh2-223、224にチャレンジ!

新年最初の天体撮影は、シャープレス星雲(Sh2-223、224)に挑戦しました!撮影場所は、福岡県朝倉市の小石原川ダム。やはりシャープレス星雲は淡いですね〜。特に光害の影響や月明かりがあると、背景に溶け込んでしまいがちです。

今年の天体写真の目標は、「画角内の星雲、分子雲、恒星をバランスよく表現すること」。昨年の撮影(イカ星雲やイルカ星雲)でも感じた課題は、シャープレス星雲を通常のRGB撮影だけでは、背景の分子雲や星雲が埋もれてしまうことでした。

この課題を克服するために、昨年はナローバンドフィルターを使用して撮影してみました。ナローバンドフィルターは特定の波長に絞って撮影するため、淡い星雲を際立たせるのに有効です。しかし、これだけでは恒星や分子雲が不自然になり、違和感が残ることも・・・

そこで今年は、RGB撮影ナローバンド撮影を組み合わせ、それぞれの利点を活かした画像処理に挑戦することにしました。

今日もピーカンな小石原川ダム 撮影:iPhone

撮影と画像処理の要領

撮影設定

  • シャープレス星雲:ナローバンド(Ha、OIII)撮影(Askar Color Magic D1フィルター使用)
  • 分子雲・恒星:RGB撮影(フィルターなし)

画像処理手順

  1. RGB画像の処理
    • 勾配補正 → 恒星補正 → ホワイトバランス調整 → 恒星ブレ補正
    • 星雲①と恒星を分離 → それぞれをストレッチ
  2. ナローバンド画像の処理
    • 勾配補正 → 恒星補正 → ホワイトバランス調整
    • 星雲のみをHaとOIIIに分離 → ストレッチ → HOO画像を作成
  3. 合成と仕上げ
    • RGBの星雲①画像とHOO画像をそれぞれレタッチ
    • RGB星雲①画像とHOO画像をScreenモードでブレンド(星雲②画像)
    • 星雲②画像と恒星画像を合成して完成
RGB画像:星雲と星を分離

ナローバンド画像:HOO画像を作成
RGB画像とHOO画像を合成

詳しい方法は、後日自分のやり方が固まったらこのブログにアップします。

Sh2-223,224の第一印象は「梅干しとおでん串」!?

sh2-223,224 AskerFRA600 ASI6200MCPro Gain100 -10℃ D1Filter:55x300s NoFilter:115x300s PixInsight
ライスハット イメージイラスト
おでん串 イメージイラスト
FindingChart

Sh2-223は「梅干し」、Sh2-224は「ライスハット」というニックネームがあるそうですが、私の第一印象は…「おでん串」でした(笑)。丸い部分と三角形の構造がとてもユニークで、見れば見るほど不思議です。どうしてこんな形になるのでしょうか?宇宙の造形美にはいつも感動させられます。

Annotated

初撮りの決意と新たな挑戦

今年の初撮りは、私にとって決意表明のようなものになりました。また、新たにテント泊にもチャレンジし、快適な「秘密基地」を構築することができました!(これからさらに改良を重ねる予定です!)

この秘密基地のおかげで、撮影中にブログの更新や、ほかの趣味にも快適に取り組めそうです。今年も息切れしない程度に、楽しく撮影を続けていきたいと思います!

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